この公演を無理やり一言でまとめてしまうなら、センセーションがふさわしい。冒頭、シルエットから見て取れる身体のモーションを見た瞬間に鳥肌が立った。ダンスが音楽と対等に存在し、あたかも第8,9の「声部」のような親和性をもって音楽と融け合って存在することが冒頭の一瞬で示された。第3部へ向けて緊張感と集中を高めていく全体構成もまさに圧巻で、第3部の持続的な緊迫感が特に強く印象に残った。
参考:ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2011
日時:2011年5月5日
会場:東京国際フォーラム ホールC
勅使河原三郎 [ダンス]
佐東利穂子 [ダンス]
マリアンヌ・プスール[ソプラノ]
サンガー・ナー[フルート/ピッコロ]
インヒョク・チョウ[クラリネット/バスクラリネット]
ギョーム・シレム[ヴァイオリン/ヴィオラ]
ジュリアン・ラズニャック[チェロ]
フローラン・ボファール[ピアノ]